Rちゃんとの出会い

 Rちゃんとの出会い、それは今から5年前、2017年の3月だった。
当時4年生だったRちゃん、薄いピンク色のもこもこしたセーターを着てニコニコして体験レッスンにやってきた。
 アメリカで育ち英語がペラペラというかっこいい女の子、日本語も大人がたじたじとなってしまうくらいとても礼儀正しい言葉遣い..
バイオリンを習っていたことはあるけれどピアノは初めてだった。

 最初はバッハのメヌエットなど小曲を少しずつ練習していった。
譜読みは速いほうではなかったけれどコツコツ頑張り屋さんだった。
また感性豊かな女の子で私が弾いてあげるといつも横で“わ~!”と顔を輝かせて聞いていた。

フランス南西部 ルルド 奇跡を起こすカトリック巡礼地

 そしてある日、ショパンの“ワルツ”イ短調遺作を弾いてあげた。
“半年かけて少しずつ練習したら来春の発表会できっと弾けるよ”と言ったら
“こんな素敵な曲弾けるようになりたい!”と顔を輝かせ、それから彼女のチャレンジが始まった。

 右手メロディーのフレーズの作り方、細かなニュアンス、そして左手が3拍子ワルツの弾き方になるようになど注意されたことは必ず直そうと努力してきて、ゆっくりペースだけど毎週確実に階段を上り上達していった。

ルルド

 最初はきっとRちゃんにとって、“こんな高い山どこからどう登っていこうか”みたいな気持ちだったと思う..          
〈続く〉

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