今シーズン(2021-2022)は兵庫芸術文化センター管弦楽団から数々の公演機会を頂きました。
昨年秋から今年6月まで17回ものコンサートにピアノ、チェレスタで出演させていただきました。その内、定期演奏会は4公演(1月、2月、4月、6月)です。
チャイコフスキー、ストラヴィンスキー、ムソルグスキー、プロコフィエフ、ショスタコーヴィチ、バルトーク、レスピーギ、武満徹…他..
会場も兵庫芸文大ホールの他に、神戸こくさいホール、大阪城ホール..
各公演で得たもの、そして素晴らしい指揮者の方々の音楽を共有できたことは私にとって大切な宝物、人生の財産です。
パリではアンサンブル・アンテルコンタンポラン(Ensemble InterContemporain)、
フランス放送管弦楽団(Orchestre Philharmonique de Radio France)など、主に現代曲を中心としたオケ中ピアノのお仕事を頂いていました。
音源のない曲がほとんど、リハーサル初日はかなりの緊張感で指揮を見ながら変拍子を一生懸命数えていました。

大編成のオーケストラの中でピアノを弾く、それは常にアンテナを色々張りめぐらしていることだと思います。
事前にパート譜だけでなく、音源を聞きながらスコアのお勉強をします。
そしてリハーサルが始まったら指揮をよく見ながら弾く、そして指揮棒の先までしっかり見届けて弾く..
指揮はしっかり見ているけど、もちろんそれだけではなくオーケストラの聞くべき楽器も聞いている。

ピアノの位置は大体いつも舞台下手の後ろ、オーケストラの一番後ろで弾いていることが大半です。
オケを聞きすぎていると今度は音にも時差がある分、自分の出す音のタイミングが遅れてしまう。

それでも遠くから聞こえてくるパーカッションのリズム、トランペットのメロディを聞きながら合わせたり、ピアノの大きなふた(反響板)で視界が遮られ見えなくてもフルートと一緒に弾いたり..
少しの時差と共に聞こえてくる弦楽器とも調和するようなタイミングをリハーサルでつかんでいく…

オケ中ピアノというのはグローバル的な耳と感覚、そして柔軟性が必要だと経験を積んでひしと感じた今シーズンでした。


