2020年6月から7月にかけて兵庫芸術文化センター管弦楽団のメンバ―さん達と動画収録をするという機会を頂きました。
2020年3月、誰もが想像さえしていなかったパンデミックに世の中がなり世界の動きが止まってしまいました。
演奏会はすべて中止、音楽家にとっても厳しい試練の時でした。
おうち時間を過ごしていた5月のある晴れた日の午後、楽団からお電話を頂きました。
ホールのピアノも3ヶ月間眠っていた時期です。
HPAC(兵庫芸術文化センター管弦楽団)のメンバーさん達がいろいろな形のアンサンブルでYou Tube動画を作り発信していくという企画でした。
その公式伴奏ピアニストというオファーを頂きました。そして5人の方と(Violin ,Flute)共演しました。

収録は兵庫県立芸術文化センター小ホール、私がリサイタルをした思い入れのあるホールで行われました。
動画の収録は演奏会と違って何回か撮りなおすことができます。
でも集中力はそんなにもたない、ましてやひとりではない...時間も限られている...
そしてコンサートと違い後に残る...

録画するごとに音響スタッフさんに録音を聞かせていただき“もう一回撮ろう”と二人で決め、”今度はこのバランスを改善しよう“と自分で思ったときの緊張感..
今でもその時の真剣勝負を思い出せます。

そして先行きどうなるかという時代に舞台で演奏する機会を頂いたことに心から感謝し、音楽家が舞台で自分を表現できる幸せをひしと感じた貴重な経験でした。
今でもこの動画シリーズを見ると、その時の自分の気持が緊張感と共に思い起こされます。

