日本では桜が開花するとようやく春が来たと実感します。
満開の桜を見ていると心が柔らかくなり冬の間、心身ともに頑張っていた緊張感がほどけていくようです。
パリのシテ島に花市があります。セーヌ川沿い、近くにはノートルダム寺院もあります。
色とりどりのお花でいっぱい、まるで小さな夢の国のようです。
その鮮やかな色彩に思わず引き込まれてしまいます。
パリの冬は長く寒い..3月に入っても朝の8時まで外は真っ暗..
そして夕方4時くらいにはもう空はグレーになってくる日もあります。
2月下旬のある日、“もうすぐ3月、気分は春!春を先取りしたい”とパリの花市に出かけたことがあります。
まだ寒いしお花の種類は少ないかな..と思いながら期待もせずに行きました。
でも、そこは既に春の訪れを告げていました。
まばゆいばかりの色のお花たち、多彩なチューリップなど..その美しさに思わず歓声をあげそうになったほどでした。
そこにいるだけで幸せになり春への期待が生まれ、心も明るくなったある日の午後でした。
〔パリでの音楽活動の後、現在は兵庫県西宮市、夙川エリア、苦楽園口でピアノレッスンをしています(阪急夙川駅より徒歩8分、苦楽園口駅より徒歩5分)]