南仏コート・ダジュール地方、ニースとモナコ公国の間にあり地中海を見渡す崖の上にある村、エズ Eze 私にとって特別な響きを持つ地です。
鷲の巣村ともいわれているエズ、村の入り口から車は入れず徒歩で石畳の坂道、階段を上がり1時間ほどで村全体を見て回れます。
私は中学生の頃から将来フランスに行きたいと夢を持っていました。
パリ国立高等音楽院を卒業された素敵な先生達との出会いもあり夢だけは大きくなっていきました。
そして桐朋生だったある日、ニースの夏期講習に行けることになりました。
初めての海外旅行で興奮していました。そして憧れのフランスの地を踏みパリ国立高等音楽院を受験したい！とその一心だけで現地で教授とコンタクトをとりました。
私の人生を分けたともいえるニースの講習会、ある日曜日にエズの村を訪れました。
中世の雰囲気が残るおとぎ話のようなかわいい街並み、鮮やかな色のお花、そして何より高台から一望できる紺碧の地中海、その美しさは心に刻まれました。
その後夢をかなえてまたエズ Eze を訪れたとき初心に帰り、パリ留学を決めたときのフレッシュな気持ちを思い出しました。
