パリ地方音楽院は“ローマ通り”という楽譜屋さん、楽器店がたくさん立ち並ぶカルティエにあります。
14 rue de Madrid – マドリッド通り14番地、
1990年までここにパリ国立高等音楽院がありました。
ベルリオーズ、ドビュッシー、フォーレ、ラヴェルも廊下を歩いていた..歴史ある建物でした。
ローマ通りにはバイオリン工房、また木管、金管楽器のお店、そしてピアノ屋さんもあり、まさに音楽のカルティエ..
そんな歴史のある音楽的な街の一角に現在、パリ地方音楽院はあります。

私はこのパリ地方音楽院で伴奏ピアニストをしていました(パリ国立高等音楽院でもポストをもっていました)。
そして様々な楽器のクラスを任されていました。
バイオリン 5クラス、コントラバス、フルート、サクソフォーン 2クラス、トランペット、(トロンボーンはパリ国立高等音楽院で伴奏していました)、
6月の試験シーズンにはヴィオラ、ピッコロ、オーボエ、クラリネットなど頼まれたこともあります。

パリ地方音楽院でコラボしてきた先生たちは、パリ管弦楽団、フランス国立管弦楽団、パリ・オペラ座管弦楽団、イル・ド・フランス国立管弦楽団の第1,第2、第3コンサートマスター、or ソリストとして活躍されていらっしゃる方達です。
素晴らしい先生たち、音楽家と一緒にお仕事ができたこと、
そして生徒さん達の伴奏を通して音楽的に豊かで刺激的な時間を過ごせたこと、
このコラボしていた時間は私にとって宝物です。

パリ地方音楽院は子供から大学院生まで色々なレベルがあります。
ざっくり言うと小学生コース、中学生コース(パリ国立高等音楽院の入試準備レベル)、
高校生~大学生レベル(日本の音大から来るレベル)、ディプロマコース(論文も書く)です。
学年末の試験シーズンは各グレードでまず課題曲、そして各々自由曲を選びます。
それ故、伴奏ピアニストにとっては(契約にもよりますが)たくさんの曲を抱えることになります(私は全レベルで80人ほど任されていました)。

試験シーズン以外は各クラスの発表会があります。
クラスによっては年間2回から6回くらい発表会がありました。
バイオリンの伴奏ではコンチェルトを弾くことが多く大体の協奏曲はいつも手の内にありました。カラオケの様にいつ何時頼まれても弾けるようになりたい、と一生懸命音源を聞きながら練習を重ね経験を積みました。

一度にたくさんの曲を練習して、かつ自分のものにしていくのは柔軟性が必要で、特に試験シーズンは大変でした。でもこんなに舞台を踏めたことで新しい発見にもつながりました。
日本でも更に伴奏ピアニスト、そして共演の機会が増えたらいいなと思いながら日々精進しています。
〔Parisでの音楽活動の後、現在は兵庫県西宮市、夙川エリア、苦楽園口でピアノレッスンをしています(阪急夙川駅より徒歩8分、苦楽園口駅より徒歩5分)]

